便秘に効く漢方
便秘はおおまかに分けると3タイプに分けることが出来ます。
①腸に熱をもっているタイプ
なんらかの原因で腸が熱っぽくなり、その状態が進み腸が乾燥して便をうまく押し出
せなくなったのが原因になっています。腸が熱を持ち、腸内の水分を奪ってしまっているため、便はコロコロとした硬い便となってしまうのです。頑固な便秘に多いタイプです。この便秘のタイプは、症状として「口が渇く・お腹が張ったよう・口臭が気になる」といった症状をあわせもつ事も出てきます。
以上の便秘の治療法ですが、「大黄」という、通便作用とともに腸の熱をさましてくれるといった生薬を主に含む大甘丸(だいかんがん)がオススメになります。状態の良し悪しによって服用する分量を自分でコントロールできるのが嬉しいですね。
お腹の張りが強い、また精神的な理由により便秘と下痢を繰り返す、ストレスが多い人は星火逍遥丸をあわせて服用するとベストです。
また、腸をカッカと熱くさせてしまう、香辛料などの辛いものお酒は便秘を悪化させる原因ともなりますので、辛いものをひかえると言う、普段の食生活も改善していくことが必要です。
②腸の潤い不足タイプ
腸を潤している水分が、体の中で不足してしまった状態なのがこのタイプです。便はコロコロと硬く、ウサギの糞のような状態です。排便もつらくなります。よく産後や、体力の低下した方に多くみられるようです。便秘のほかに「皮膚が乾燥する・顔色がわるい・動悸・めまいを感じるときがある・貧血気味・爪がもろくて割れやすい」なんといった症状が一緒に出る場合があります。
この便秘のタイプの治療法ですが、腸の潤いを与えてくれるようなマイルドな漢方薬を用います。腸に油を塗るような、潤滑油のような働きをしてくれる麻子仁丸(ましにんがん)がオススメといわれます。そしてこのタイプの方は、体をゆっくり休める事が必要です。また、腸の蠕動運動を促すハチミツやヨーグルト、プルーンなどを積極的に摂取すると良いでしょう。
③りきむ力不足タイプ
便意はあるけれど、便を排出する力が不足して上手に出し切れないのがこのタイプの特徴になります。やっと便を出せたかと思ったら、ぐったりと疲れてしまいます。多くは、体が弱っている低血圧の方に多くみられるようです。便秘のほかに「普段から疲れやすい・ご飯がおいしくない・声がよわよわしい・便がやわらかいときもあったりと、必ずしも固い便ではない」といった症状が見られます。脱肛を併せ持つ方も見られるのです。
このタイプは、からだのパワーとなる「気」が不足しているので、「気」を補う補中益気丸(ほちゅうえっきがん)という漢方薬を使って、便を出す力を助けてあげるようにします。頑固な便秘には、通便作用のある麻子仁丸(ましにんがん)をプラスして服用すると良いですね。
このタイプは、腹筋の力を強めてあげる事も必要なので、腹筋や、無理のない程度の運動をするのも方法の一つです。